「IELTS Speakingって、何から始めればいいんだろう?」
私が最初にSpeakingの勉強を始めたとき、正直軽く絶望しました。
大学受験までがんばって英語を勉強してきた。でもそれはリーディングのための英語で、「話す」となると全くの別物でした。試験参考書を買って形式を覚え、想定される質問の答えを準備して試験を受けてみたものの、言葉はぎこちなく、使える表現のレパートリーが圧倒的に少ない。
そのとき気づいたんです。「勉強の順番を間違えている」と。
この記事では、社会人としてIELTS 6.5を取得してオランダの大学院に留学した私の体験をもとに、Speakingが伸びない本当の理由と、短期間でスコアを上げる正しい順番をお伝えします。
? この記事でわかること
- IELTS Speakingが伸びない本当の理由
- やりがちな間違いアプローチ
- 短期スコアアップの正しい3ステップ
- IELTS Speaking試験形式と具体的な対策法
なぜ大学受験英語はSpeakingに使えないのか
日本の英語教育は長い間、リーディング中心でした。単語を覚えるのも「読めるか」が基準で、「話せるか」は問われない。
その結果、多くの社会人が同じ壁にぶつかります。
- 英文を読めば意味はわかる
- でも口からは何も出てこない
- 頭の中で日本語を英語に変換しようとするが、時間がかかりすぎる
これは英語力がないのではなく、「インプット語彙」はあっても「アウトプット語彙」がない状態です。読んでわかる単語と、口から出てくる単語は、まったく別物なんです。
? ポイント
IELTS Speakingで詰まる原因は、ほとんどの場合「話すための語彙が足りていない」こと。試験対策の前に、この根本を解決する必要があります。
よくある間違いアプローチ
IELTS Speakingの勉強を始めると、多くの人がこういう流れをたどります。
- 試験対策の参考書を買う
- Part 1〜3の出題形式を覚える
- 想定される質問への回答を用意する
- 試験を受ける → ぎこちない、スコアが出ない
これは私も通った道です。参考書で型を覚え、回答を準備していざ試験へ。でも結果はぎこちない英語のまま。
なぜか。土台となる「話せる語彙」がないまま、型だけを覚えようとしているからです。家の基礎工事をせずに内装だけ仕上げようとしている状態に近い。
Speakingスコアを上げる正しい3ステップ
私が実体験から導いた、短期間でSpeakingを伸ばす順番はこうです。
✅ Step 1:話せる語彙を作る
まず取り組むべきは、アウトプットできる語彙を増やすことです。私が使ったのはDUO 3.0。1,600語と1,000イディオムを例文ごと暗唱することで、「知っているけど使えない単語」を「実際に口から出てくる単語」へ変換できます。
大学受験経験者なら単語自体は知っているものが多いので、思ったより負担なく進められます。
✅ Step 2:独り言練習で「話せる脳」を作る
語彙が増えてきたら、次は独り言練習です。間違えてもいいので、覚えた単語や表現を使って実際に文章を口に出してみる。
オンライン英会話だけでは英語は伸びません。自分で暗記・暗唱・文章を作る中でこそ「話せる脳」が作られていくからです。レッスンはそのアウトプットの場であって、練習の場ではない。
通勤中・散歩中・お風呂の中で、目についたものを英語で説明するだけでも十分です。
✅ Step 3:オンライン英会話で試験形式に慣れる
Step 1・2で基礎ができてから、初めてオンライン英会話が生きてきます。私はこの段階でベストティーチャーを活用しました。ある程度基礎ができた状態でIELTS形式のSpeaking練習ができるので、スコアに直結する練習ができました。
ここまで来たら、話す内容の質より基本的なSpeaking能力があるかどうかが勝負です。試験フォーマットへの慣れは、この段階で十分間に合います。
IELTS Speaking 試験形式をおさえよう
試験対策に入る前に、形式を知っておくことは必要です。IELTS Speakingは試験官との1対1の面接形式で、3つのパートに分かれています。
| パート | 内容 | 時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Part 1 | 自己紹介・日常的な質問 | 4〜5分 | 仕事・趣味・家族など身近なテーマ。比較的答えやすい |
| Part 2 | カードトピックのスピーチ | 3〜4分 | お題カードをもとに1〜2分間話し続ける。準備時間1分あり |
| Part 3 | 抽象的なテーマのディスカッション | 4〜5分 | 社会問題・テクノロジー・環境など抽象度の高いテーマ。自分の意見を論理的に述べる |
Part 3が一番難しく感じる方が多いですが、語彙の土台があれば、話す内容は後からついてきます。まずStep 1・2を固めることが先決です。
トピック対策:AIを使って多角的に考える習慣を作る
Speaking試験では、テクノロジー・環境・教育・家族など幅広いトピックが出ます。大切なのは特定のトピックについて、いろんな角度から英語で考えられるようになることです。
たとえば「テクノロジー」というテーマなら、こんな角度で考えられます。
- 自分が子どものころ触れたメディアやゲームの経験
- テクノロジーをうまく活用できた体験・失敗した体験
- 子どもにテクノロジーを積極的に使わせるべきか?
- SNSが人間関係に与える影響は?
私がやっていたのは、AIにIELTS Part 3風の質問を作ってもらい、声に出して答える練習です。正解を用意するのではなく、自分の意見を英語で考える「思考の筋トレ」に近い感覚です。
? AIを使った練習例
プロンプト例:「IELTSのPart 3で出そうな『テクノロジーと社会』に関する質問を5つ作って」
→ 出てきた質問に、覚えた単語を使いながら声に出して答える。これを毎日のトピックを変えながら続ける。
? AI英会話アプリで「話す量」を確保する → スピーク
独り言練習の延長として、AIと実際に英語で会話できるアプリが「スピーク」です。IELTS Part 3のトピックをAI相手に話す練習ができ、ネイティブ品質のフィードバックをもらいながら発話量を稼げます。7日間の無料体験あり・予約不要で隙間時間に使えるのも◎。
英語特有の主張の仕方(意見→理由→例)は、やっていくうちに自然と身につきます。まずは日頃からいろんなテーマについて考えを巡らせる習慣を作ることが大事です。
まとめ:順番を間違えなければ、Speakingは必ず伸びる
| ステップ | やること | 目的 |
|---|---|---|
| Step 1 | DUO 3.0で例文暗唱 | アウトプット語彙の土台を作る |
| Step 2 | 独り言練習・AI質問で思考力を鍛える | 「話せる脳」を作る |
| Step 3 | オンライン英会話で試験形式に慣れる | スコアに直結する実践練習 |
IELTS Speakingで大事なのは、試験フレーズを覚えることでも、完璧な発音でもありません。基本的な語彙で自分の考えを英語で伝えられる能力です。
その能力は、正しい順番で積み上げていけば必ず身につきます。焦らず、土台から作っていきましょう。


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