英語で日記を書く。手軽で、続けやすくて、たしかに書けます。
ただ、しばらく続けると手が止まる瞬間が来ます。
「2週間くらいで、書くことがなくなってきた」
「調べてばかりで、ぜんぜん進まない」
先に正直なところを書きます。私は英語日記を、2週間ほどでやめました。
💡 先に結論
やめた理由は、効果がなかったからではありません。自分の目的と、日記という形式が合っていなかったからです。
英語日記は、いま覚えている英文の範囲で書けてしまいます。だから続けやすい。ただ、そのぶん増えにくい。
受験英語で読む力だけを伸ばして社会人になり、そのあと留学に必要な英語試験のIELTSで6.5を取りました。
日記を書いていたのは、その時期です。
英語の先生でもコーチでもありません。読めるけど話せない側から書いています。
📖 この記事でわかること
・英語日記が「効果ない」と言われるときの中身
・書けるのに伸びにくい、という日記の性質
・続けるか、やめるかを、書き始める前に決める手順
英語日記を2週間でやめた経緯
結論から書くと、私は英語日記が続きませんでした。期間にして2週間ほどです。
レッスンと並行して書いた2週間
当時の私はIELTSのスコアが必要で、ベストティーチャーでライティングのレッスンを受けていました。
レッスンで書くのは、試験の本番形式の課題です。出されたテーマに、自分なりの答えを書いていきます。
それとは別に、自分でも英語で日記をつけていました。レッスンとは関係なく、一人で書くほうです。
「効果がなかったから」ではない理由
誤解のないように書いておきます。日記を書いている間、英文はちゃんと出てきました。
書けなかったからやめたのではありません。書けたのに、続ける理由がなくなったのです。
やめたこと自体を、いまも失敗だとは思っていません。
英語日記が「効果ない」と言われる理由
「英語日記 効果ない」で検索すると、挙がる理由はだいたい決まっています。
よく挙がる理由
・調べているうちに時間が溶ける
・書くことがなくなる
・合っているか分からないまま進む
どれも的外れではありません。実際に手が止まる場所として、よく当たっていると思います。
そして解決策として書かれているのも、たいてい同じです。
よく挙がるのは、この4つです。
- 知っている単語だけで書く
- 1日3行でいい
- テーマを決めておく
- 毎日同じ時間に書く
この助言は正しいと思います。そのとおりにすれば、日記は書けますし、続きます。
私が引っかかったのは、その先です。
覚えている範囲で書けてしまう限界
日記を書いていたとき、出てきたのはそれまでにかろうじて頭へ入っていた英文でした。
出てきた英文の正体
私はそれまで、日本語訳を見て英文を口に出す暗唱を続けてきました。
日記を書くと、そこで入れた文が出てきます。自分で作った気がしますが、元は覚えた文です。
日記の中身は、自分の1日です。何をして、どう思ったか。語彙も文型も、自分で決められます。
だから、手持ちの英文でどうにかなってしまうのです。
書けている感覚はありました。そこは嘘ではありません。
書ける範囲の限界
手持ちで書けるということは、手持ちの外へ出ないということでもあります。
私の場合、その限界はすぐに見えました。書ける範囲が、思ったより狭かったのです。
先ほどの「知っている単語だけで書く」という助言に戻ります。
続けやすさには効きます。ただ、そのやり方だけでは、言える文は増えません。
💡 ここまでの整理
日記は出口です。入れたものを出す場所であって、入れる場所ではありません。
入れる側の話は、別の記事に書いています。
英語日記が続かなかった原因
その状態のまま続けると、次に何が起きるか。内容が似てきます。
同じ内容になっていった2週間
日記に書くのは「今日は何をした」です。たとえば、仕事に行った、ご飯を食べた、疲れた。
2週間もすると、前に書いたのと同じような文が並び始めます。
これはネタが尽きたという話ではありません。書くことはあります。毎日は続いています。
ただ、同じ英文を書き直しているだけの時間になっていました。
👉 日本語から英語に直す練習の効果については、こちらに書きました
必要だったのは意見を述べる練習
当時の私が向かっていたのはIELTSです。
読む・聞く・書く・話すの4技能を測る試験で、留学の出願で英語力の証明として使われます。
そのライティングで求められるのは、日常の報告ではありません。
あるテーマについて、自分の立場を決めて、理由をつけて述べる。そういう形式です。
日記でいくら「今日は何をした」を書いても、この形には近づきませんでした。
効果がなかったのではなく、行き先が違っていたという話です。
日記が向いている人
ここは誤解されたくないところです。私は日記そのものを否定していません。
日常会話で自分の生活を話せるようになりたいなら、日記の中身はそのまま素材になります。
続けるか、やめるかの分かれ目
・自分の生活を話したい → 日記は合っています
・意見を述べる必要がある → 日記だけでは届きません
日記のかわりにやった練習
日記をやめたあと、私がやっていたのはニュースを使った練習です。
ニュースに自分で立てた問い
やり方は単純です。テレビをつけて、流れてきたトピックをそのまま使います。
そのニュースについて、自分で問いを立てます。賛成か反対か。何が問題なのか。
そして、その問いへの答えを考えます。これは完全に一人でやっていました。
答えを組み立てる練習
目的ははっきりしていました。とにかく単語を並べられるようにすることです。
きれいな文である必要はありません。まず、言いたいことの形を作る。
日記との違いは、トピックを自分で選んでいないところです。
自分の1日ではなく、外から来たテーマに答える。試験で起きるのと同じ形になります。
日記をやめたというより、書く相手を変えた感覚が近いです。
声に出す側の練習については、別の記事にまとめています。
意見を書くときの添削
ニュースで考えた答えを、今度は文章にしていきます。ここで景色が変わりました。
辞書が止まらなくなる場面
日記のときと比べて、辞書を引く回数が圧倒的に増えました。
理由は単純で、自分の生活の話ではないからです。手持ちの英文が届きません。
しかも、単語を1つ調べても書けませんでした。
辞書を引いた回数を、レッスンの予習でどう目安にしているかを書いています。
その単語と一緒に使う語が分からないのです。結局そこもまた調べることになります。
💡 日記と本番形式の違い
日記:手持ちで書ける。辞書はあまり引かない
意見を書く:手持ちが届かない。辞書が止まらない
調べること自体が悪いとは思いません。ただ、時間がかかりすぎました。
添削で見てもらえる範囲
この状態で書いたものを、ベストティーチャーのレッスンに持っていきました。
細かい単語や文法のミスは、当然のように直されます。ここは想像どおりです。
意外だったのは、構成についても言われたことです。
レッスン中に「もっと簡潔に、分かりやすくしたほうがいい」と教えてもらいました。
自分では気づけない部分です。文法が合っていても、伝わりにくい文はあります。
先に伝えておける希望
もう1つ、あとから知って「先に知りたかった」と思ったことがありました。
レッスンの前に、添削してほしい範囲を伝えておけば調整してもらえます。
文法だけ見てほしいのか。構成まで見てほしいのか。ここを言わずに始めると、指摘が散ります。
最初の1回でやっておくこと
・書いた文を持っていく(完璧でなくて大丈夫です)
・どこを直してほしいかを先に伝える
・直された理由を、その場で1つ聞く
AIに直してもらう方法もあります。手軽さと速さは、そちらのほうが上です。
ただ、この2つは役割が違います。私の場合、伝わりにくさを指摘してもらえたのは人のほうでした。
まとめ|英語日記を始める前に決めること
英語日記を続けるかどうかは、書き方の問題ではありませんでした。
今日やるとしたら、書き始める前にこれを決めておくのがいいと思います。
💡 書き始める前に決めること
・自分は何について話せるようになりたいのか
・その話題は、自分の1日の中にあるのか
・書いたものを誰に直してもらうのか
1つ目と2つ目が重なっているなら、日記は合っています。そのまま続けて大丈夫です。
重なっていないなら、書く対象のほうを変えます。私はニュースに変えました。
「調べていると進まない」「書くことがなくなる」——この2つは、書く対象を変えると形が変わります。
残る3つ目だけは、書く対象を変えても残りました。ここだけは、一人では埋まりませんでした。


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