瞬間英作文は効果ない?私が続けたのは「読むため」と「在庫を作るため」の変換でした

日本語の文を英語に変換して、言える文を積み上げている社会人のイラスト IELTS勉強法

日本語を見て、英語に直して口に出す。

この練習を続けていいのか、途中で分からなくなることがあります。

「日本語を介する癖がつくから話せるようにならない、と書いてあって手が止まった」

「効果ない」と言われるとき、だいたいこの形です

・日本語を訳す癖がついて、会話に追いつけない

・文の丸暗記になって、内容が変わると言えない

・その場で考えて話す力はつかない

先に正直なところを。私は瞬間英作文の教材を使ったことがありません。

ただ、日本語を英語に変換する練習そのものは、高校2年生から今まで続けています。

💡 先に結論

効果を分けるのは、教材でも回数でもありません。その変換で何を増やすつもりなのかです。

増やせるのは「読む速さ」か「言える文の数(在庫)」。その場で答える速さは、この練習では増えません

📖 この記事でわかること

・「効果ない」の2つの理由が、何を物差しにしているか

・効果を出すために、先に決めること

・その決め方で、明日の練習をどう変えるか

瞬間英作文が「効果ない」と言われる2つの理由

否定側の主張は、大きく2つです。どちらも的外れではありません。

理由①:日本語を訳す癖がつく

頭の中で日本語の文を作ってから英語に変換していると、会話のスピードに間に合わない。そういう指摘です。

会話は待ってくれません。相手が話し終わってから訳し始めたら、間が空きます。そのとおりだと思います。

理由②:文の丸暗記になっている

理屈が分からないままフレーズごと覚えると、内容が少し変わっただけで言えなくなる。こちらも分かります。

覚えた文をそのまま出せる場面は、現実の会話にはほとんどありません。相手に合わせて、毎回どこかを変えることになります。

2つに共通するのは「即応力」で測っていること

どちらの理由も、「その場ですぐ英語が出るか」を物差しにしています。

言い換えると、こういう主張です。

日本語→英語の変換は、即応力を鍛える練習としては効率が悪い

この主張の中では、正しいのだと思います。

問題は、その物差しが自分に合っているかどうかです。

効果を出すために、まず決めること

では、効果を出すには何が必要か。私の答えは1つです。

練習を始める前に、その変換で何を増やすのかを決めることです。

同じ日本語→英語でも、増えるものは目的によって変わります。

目的 増えるもの
読むため 読む速さ(返り読みが減る)
在庫を作るため 言える文の数
(即応するため) 出すまでの速さ

読むための変換なら、読む速さが増える

英語の語順のまま処理する練習になるので、後ろから戻って読む癖が減ります。

私はこれで英語が読めるようになりました。そして、読めるようになっただけでは話せませんでした。

在庫を作る変換なら、言える文が増える

日本語を手がかりに、文を丸ごと口から出す。これを続けると、言える文のストックが増えます

話せるようになりたい人が増やしたいのは、たいていこちらです。

即応力は、変換ではなく場数で増える

その場ですぐ英語を出す力は、人と話す場でしか育たないのだと思います。

変換の練習は、その場に出す前の在庫を作る作業です

「効果がない」と感じるときは、増やしたいものと、やっている変換がずれているのかもしれません

私がやっている「在庫を作る変換」

私が選んだのは在庫を増やす側です。やり方は、暗唱でした。

教材は使っていないので、「何冊目まで進めたか」は書けません。代わりに、何をどの順番でやったかを書きます。

なぜ場数ではなく暗唱を選んだか

話す練習を始めるとき、私は高校の授業を思い出しました。そのとき考えていたのは、こんなことです。

そのとき考えたこと

話せるようになるには、場数を踏めばいいのは確か。

でもそれだと、日本にいると時間がかかりすぎる。

要は、話す英文が頭にないだけ。だったら無理やり入れればいい。

これは場数を否定した判断ではありません。人と話す回数が効くのは確かだと思っています。

ただ、日本で暮らしていると、その回数は自然には貯まりません。だから先に、入れる側から手をつけました。

元になったのは、高校の和文英訳のテスト

高校2年の授業で、恩師が長文問題を英語で解かせたあと、同じ長文の日本語訳を配って解かせました。日本語ならみんな解けます。

そのあとに言われたこと

「英文を暗記、暗唱すること。何もないところから英文を暗唱できれば、その英文は自分のものになり、返り読みはなくなる。」

この暗唱は、実際にテストに出ました。出題形式は日本語を英語に訳す問題です。

声に出して覚えた英文を、テストでは書いて出させる。テストで声は出せないからです。

ただし、このときの目的は最後まで「読むため」でした。話すためではありません。

同じ形を、目的だけ変えて続けている

社会人になってからは、同じ形を在庫作りに使っています。

DUO 3.0:日本語訳を見て、英文をすらすら暗唱できるまで

CNN English Express:意味の塊で区切って読む → 日本語にする → また英語に戻す → 全文を暗唱

日本語を見て英語を出す動作は、高校のテストとまったく同じです。

偶然そうなったのではありません。やり方を思い出して、同じ形に戻しました。変えたのは目的だけです。

DUO3.0でスピーキングとライティングを伸ばした話

日本語訳から英文を暗唱するやり方は、この記事に書いています。

👉 同じ「在庫を作る」を英語日記でやろうとして、2週間でやめた話はこちらです: 英語日記を2週間でやめた私が、効果を感じられなかった理由

「暗唱ばかりで大丈夫?」という心配について

日本語を訳す癖がつく、文の丸暗記になる。この2つが自分に起きたかを書きます。

よく言われる理由 私の場合
① 日本語を訳す癖がつく 慣れていない表現のときだけ
② 文の丸暗記になる むしろ覚え方が足りなかった

どちらも私の場合は逆でした。もちろん、当てはまる人はいると思います。

①「訳す癖」は、慣れていない表現だけ

いま日本語を挟むのは、まだ慣れていない表現のときだけです。

何度も口に出してきた表現は、日本語を通らずに出てきます。全部がそうなったわけではありません。

ただ、通る文と通らない文が分かれてきた実感はあります。

日本語を挟むかどうかは、練習の方式ではなく、その表現をどれだけ通したかの問題に見えます

「英語は英語で考えなさい」と聞くたび、私はハードルが高いなと感じていました。

いまは、あれは到達した状態の描写であって、初日からやる手順の話ではないのだろうと思っています。

②「丸暗記」は、むしろ足りませんでした

私が会話で詰まっていた理由は、覚えすぎたからではありません。例文をまるごと覚えていなかったからでした。

詰まったとき、最初は単語が出てこないのだと思っていました。実際は違いました。

そのあとにどんな内容が続いて、そこにどの単語をどう使うのか。それを知らなかったのです。

単語で覚えるのと、文で覚えるのの違い

その1:文だと場面が浮かぶので、頭に残りやすい

その2:どの単語と一緒に使うかが、一緒に入ってくる

私にとっての「丸暗記」は、避けるものではなく足りていないものでした。

ただ、意味も語順も分からないまま音だけ覚えるやり方を勧めているわけではありません。分かったうえで、丸ごと口に入れる。順番はこちらです。

③ ただし、土台なしでは話せませんでした

在庫がないまま、話す量だけ増やして撃沈した時期があります。

オンライン英会話で、試験対策のレッスンにいきなり飛び込んだときです。

当時はとにかく量をこなせばできるようになると思っていました。そんなことはありませんでした。

出せる文を持たずに場数だけ踏んでも、同じ表現を繰り返して終わります。

サービスが悪いという話ではありません。使う順番の話です。

英語が読めるけど話せない社会人へ|原因と、私がやり直した順番

読めるのに口から出てこない状態を、原因から整理した記事です。

効果が出ているかは、期間ではなく状態で見る

効いているかを、私は期間で判断していません。何ヶ月やれば話せる、という言い方が自分にはできないからです。

見るのは「出せる文が増えたか」だけ

日本語を見なくても、口から丸ごと出せる文が増えたかどうか

私の場合、変わったと感じたのは期間が過ぎたときではありません。会話で詰まる場面が減ったときでした。

いまは、覚えた文を組み合わせて独り言を言う練習をしています。

組み合わせられる文が増えていれば、在庫は増えている

同じ表現ばかりで終わるなら、入れる側がまだ足りていない

英語の独り言は効果があるのか|出てくるものしか出てきませんでした

在庫を使って出す側の練習は、こちらに書いています。

シャドーイング・音読とは目的が違う

「シャドーイングがダメな理由は?」という質問をよく見かけますが、私はダメだと思っていません。

同じ英文を使っていても、鍛えている場所が違うだけです。

練習 増やせるもの
変換(暗唱) 言える文
音読 前から読む速さ
シャドーイング 聞き取れる音

どれかを選んで他を捨てる関係ではありません。足りないのが在庫か、読む速さか、音かで決まります。

まとめ:次の練習で決める3つのこと

瞬間英作文をやめるべきか続けるべきか。その問いには、私は答えを持っていません。教材を使っていないからです。

代わりに、明日の練習からそのまま使える形で3つに整理します。

① 何を増やす時間かを、始める前に決める

読む速さか、言える文か。決めていないと、効いているかも分かりません

② 在庫を増やすなら、文を丸ごと口から出す

単語ではなく文で。日本語を手がかりにして、何も見ずに言えるところまで

③ 判定は「出せる文が増えたか」で見る

期間で判定しない。独り言で組み合わせられる文が増えていれば、進んでいます

日本語を挟むことは、しばらく続きます。私もまだ、慣れていない表現では挟みます。

それは癖ではなく、その文をまだ通し切っていないだけです。通した数が増えれば、勝手に減っていきます。

「結局、どの順番でやればいいの?」と迷ったら

入れる練習から人と話しに出るまでの全体像を、5つのステップにまとめています。

👉 英語を話せるようになる順番|社会人のスピーキング学習ロードマップ【全5ステップ】

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